人の体の中には、足や指の先に至るまで血管が張りめぐらされていて、
ありとあらゆるところへ酸素や養分、水分を送り届けます。そして
老廃物などを排出する、という大切なはたらきを担っています。

血管を流れる血液は、いろいろな成分で構成されています。

有形成分と無形成分がだいたい半々づつくらいでできていておとなだと
だいたい4~5リットルほどの血液が体内にあります。

有形成分のひとつに、赤血球があります。

赤血球はおもに、酸素を運びます。肺から受け取った酸素を体内の
各所へと運んで、運んだ先で二酸化炭素を受け取って再び肺へと
運びます。

赤血球数の正常値は、男性で約500万個/μl、女性で約450万個
/μlです。(いずれも、成人の場合)

今回は、この赤血球にスポットを当てていきます!

赤血球が少ないと出てくる症状

上記でも述べた通り、赤血球は体内の各所へ酸素を運びます。その
赤血球が少ないということは、体が酸素不足になって、貧血状態に
なる、ということです。

赤血球の寿命は120日です。偏った食生活などを続けていると、
新しい赤血球が作られず、貧血を起こしやすくなります。

赤血球が少ない時の具体的な症状・病気は以下のものが挙げられます。

鉄欠乏性貧血

貧血といえばこれ、という王道の貧血です。鉄分の摂取不足や消化管
での吸収障害、女性の生理やその他出血が伴うケガ・疾患による血液
不足などによって引き起こされます。

成長期や妊娠中、体が鉄分をたくさん要するが摂取が追い付かないと
いう状態からも、鉄欠乏性貧血が起こります。

酸素不足を補うために、体は体内にある少ない酸素を運ぼうと心拍数
をあげます。すると、どうきや息切れ、疲労・けん怠感や顔・血色不良
頭痛や頭重感、胸の痛みなどが現れます。

再生不良性貧血

ウィルス感染・環境・薬剤などが間接的に原因となり、血液を作る
造血幹細胞の異常または造血幹細胞への免疫反応が起こり、再生
不良性貧血が起こります。

顔色の悪化やどうき、息切れ、めまいなどのいわゆる貧血症状に加え
皮ふや歯ぐき、鼻からの出血が多くなるという症状が出ます。

溶血性貧血

何らかの原因で、赤血球を破壊する抗体が体内にできてしまうことが
原因で発病します。薬剤やウィルス感染が原因と言われていますが、
くわしい原因は、まだわかっていません。

どうきや息切れ、顔色悪化などの貧血症状に加え、黄だんが現れます。

以上の貧血系の疾患のほかに、悪性腫瘍や白血病、子宮筋腫や痔
などの疾患のときに、赤血球の減少が見られます。

なぜ赤血球が少なくなってしまうのか?

赤血球が少なくなってしまう原因は、いろいろあります。

栄養不足(鉄分やビタミンB12)、出血(ケガや女性の生理)
病気によるもの(貧血各種、子宮筋腫、痔など)妊娠や出産に伴う
もの、過度な運動で赤血球が壊れてしまった場合などです。

そのときの体調によって、検査で異常値が出てしまうこともあります。
そのときは、必ず再検査を受けてください。

赤血球を増やす食べ物まとめ

鉄分

貧血の時の食べ物・栄養と言ったらまずは鉄分です。

肉や魚など動物性タンパク質の含まれる鉄分をヘム鉄と言い、
大豆や野菜などの植物性タンパク質に含まれる鉄分を非ヘム鉄
と言い、ヘム鉄の方が良く吸収されます。

動物性タンパク質は豚や鶏のレバー、あさりや干しエビ、ウナギや
アユ、植物性タンパク質はきな粉やえんどう、切り干し大根やパセリ
などの食品に多く含まれています。

葉酸

葉酸は、水溶性ビタミンの一種で赤血球のDNAを合成します。
ビタミンB12とともに「造血のビタミン」とも呼ばれ、鉄分が
足りていても葉酸が足りないと、鉄欠乏性貧血になります。

多く含まれる食品は、ほうれんそうや小松菜などの青物野菜や、
豆類、海藻、豚や鶏のレバーなどです。

ビタミンB12

ビタミンB12は、赤血球を生成する脊髄や胃腸の粘膜など、細胞分裂が
たくさん起きる組織で活躍します。不足すると、赤血球が未熟な状態に
なってしまいます。

こちらも、不足すると鉄欠乏性貧血になってしまいます。

しじみや赤貝、牛のレバーやのり、あおのりやすじこ、いくら、あんきも
など、貝類や海藻類に主に多く含まれています。

まとめ

貧血=ひたすら鉄分を摂取!というイメージがある人が多いのではないか
と思います。が、鉄だけでなく、葉酸やビタミンB12の不足からも
鉄欠乏性貧血になってしまうんです。

赤血球の生成には、ほかにもタンパク質やビタミンCが関わっています。
バランス良く、新鮮な食品を毎日食べることが大切です。

貧血にならないよう、毎日の食生活を少しでも気にしてみませんか?