現代人の食生活は、野菜や魚の摂取が不足しています。

代わりに、脂肪分や糖分の摂取量が増えています。脂肪や糖は
摂りすぎてしまうと血液中に中性脂肪やコレステロールが増えて
血液がドロドロになってしまいます。

ドロドロ血液は、血流を悪くしてしまいます。血栓という血の
かたまりをできやすくしたり、動脈硬化という状態になりやすく
なります。

動脈硬化とは、血管の弾力が失われて動脈自体が硬くなったり
動脈内にいろいろな物質が沈着したり血液が脂肪やコレステロールで
ドロドロになって血管が狭まったり血流が悪化した状態をいいます。

心筋こうそくや脳こうそくなどの命に関わる重大な疾患の原因です。

これを解消するのが、DHA(ドコヘキサエン酸)という栄養素です。

DHAとは、私たち人間にとって欠かせない栄養素で、必須脂肪酸の
ひとつです。

今回は、DHAについてくわしく学んでいきましょう!

DHAを摂るには、油分も一緒に摂りましょう!

DHAは、青魚に多く含まれています。

マグロのトロやハマチ、マダイ、サバやイワシ、サンマなどの魚類
中でも青魚にとくに多く含まれています。

脂肪分に含まれているので、DHAを効率よく摂取するには刺し身
が一番です。他は、煮つけなどでなるべく油を落とさないように
調理することでより良く摂取することができます。

一番効率良く、多く摂取するにはマグロのトロを刺し身でいただくことです。

また、DHAは酸化しやすいという性質もあるので、抗酸化作用のある
ビタミンCやEと一緒に摂ると良いです。ビタミンCはレモンやオレンジ
などのかんきつ類、野菜ならパプリカやピーマンなどに多く含まれます。

ビタミンEの多い食品は、あんこうの肝やいくらなどの魚卵、野菜なら
モロヘイヤに多く含まれています。

さらに、血小板の凝集を抑えるはたらきのある食品と摂ると良いです。

ホウレンソウや長ネギ、パセリ、インゲンなどと一緒に摂ると血液
サラサラ効果がアップします。

反対に、DHAの摂取にそぐわない調理法はフライ・揚げ物です。
味は美味しいかもしれませんが、揚げ油の中にDHAが流れ出て
しまいます。

魚が苦手な人は、サプリメントでの摂取もおススメです。

また、DHAは乾燥に強いので干物でも大丈夫ですが、天日干しの
ものよりも屋内干しのもの方が、良いようです。

1日に摂りたい量は、1日1gです

厚生労働省が定める1日あたりの目標摂取量は、1gです。

これはEPAと合わせた値で、具体的な量で表すと大きめの魚の切り身
1切れ分ほどにあたります。

イワシだと1~2尾、マグロのトロなら刺し身3~5切れほどです。

DHAは、体内での生成がされません。毎日摂取する必要があります。

1日3g以上摂取してしまうと、血液が固まる作用が低下してちょっと
したケガなどで出血しやすくなる可能性があります。

抗凝血薬や降圧剤の服用をしている人は、注意が必要です。その他
普段飲んでいる薬のある人は、かかりつけのお医者さんに相談して
から飲んだ方が、安心です。

持病、とくに血液系の病気のある人にも注意が必要です。

まとめ

グリーンランドに住むイヌイットという寒冷地に住む民族は、主に
魚やアザラシを捕って食べ、野菜はほぼ摂取しません。なのに、血栓症や
動脈硬化などの発病例が極端に少ないそうです。

心筋こうそくによる死亡率も、非常に低いそうです。

これはやはり食生活が関係しているようで、魚はもちろんアザラシ
の脂肪にもDHAが含まれている、という研究データがあるようです。

これほどまでに、DHAは血液サラサラ効果が高いことがうかがえます。

ぜひ、積極的に摂りたい栄養素のひとつです。

DHAは、わずかな量ですが魚以外にも卵や豚、鶏肉などにも
含まれています。上手に献立を考えてバランス良く毎日食べ
られるようにしていきたいものです。