健康診断や人間ドッグの血液検査では、白血球や赤血球の数や
コレステロールや血糖、さらに中性脂肪やリンパの数値など実に
40以上もの項目があります。

そもそも血液とは、血球成分と血清からなります。
血球成分とは白血球と赤血球、そして血小板のことです。

白血球と赤血球は有名ですが血小板ってあまり聞きなれないですよね。

血小板も、人間が健康体を維持するためには
欠かせない物質です。
血小板のはたらきは、止血です。

血管が傷ついてしまったときに、その傷の部分に集まってきて、血管の
傷を塞いで血を止めます。空気に触れるとネバネバとした粘着質を持ちます。
この特徴を生かして、出血時には集まった血小板が互いにくっついて
傷ついた血管の壁を治しつつ、血を止めます。

ケガをしたときに自然と血が止まるのはこの血小板のおかげなのです。

反対に、血小板の数が減ってしまったりその機能が低下すると血が
止まりにくくなります。

血小板の正常値は15万~35万/μlです。

単位は、「マイクロリットル」と読みます。1mlの1/1000です。

小さすぎて想像がつきませんが、数値が大きければ良い、少なければ良い
というものではありません。

今回はこの「血小板」が多い場合と少ない場合、どのような病気が
潜んでいるのかまた、どうしたら正常になるのかく詳しく解説します。

血小板が多いと??

血小板の特徴は、粘着性があることです。

血小板の数値が高いということは血液自体の粘着性が
高くなり血管を詰まらせてしまう危険があります。

血小板が多くなる症状の代表的な病気をご紹介していきます。

血液検査で、40万/μl以上の値が出た人は、次のような病気になるリスクが
高まってきますので注意しましょう。

血栓症

血小板が多く血管が詰まりやすくなってしまった病気のことを
血栓症(けっせんっしょう)といいます。

字の通り、血小板の粘度が高く、ドロドロしていて、やがて血小板が、
血管に栓をしてしまう状態が血栓症です。

この血栓症が起きると命に関わる疾患となってしまいます。
たとえば、心臓で起きれば心筋梗塞しなり、脳で起きれば脳梗塞となります。

骨髄増殖性疾患

血小板や白血球、赤血球は骨髄という部分で作られます。

骨髄とは、骨の中心にあるゼラチン状の物質で、血中のいろいろな
物質の濃度や数はこの骨髄によって一定に保たれています。

ですが、何らかの原因によって骨髄の働きが激しくなってしまい
血小板が増加しすぎてしまうことがあります。それを総じて
骨髄増殖性疾患といいます。

血小板増多症

こちらは、骨髄自体に問題があるものと骨髄以外の異常から
起きるものに分類されます。

骨髄の中に造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)があります。

造血幹細胞は、文字通り血液を作り出す細胞でこの細胞が腫瘍になり、
血小板が異常増殖してしまうことで起こります。なぜ腫瘍化して
しまうかは、わかっていません。

血小板が少ないと血が止まりにくくなって病気のリスクが上がる

血小板が少ないと、多い時とは反対に、血が止まりにくくなります。

血小板の数が5万個以下になると、歯茎からの出血や鼻血原因の無い、
アザに似た斑点が現れます。

3万個以下になると消化管から出血し、血便や血尿がでます。
2~1万個を下回ると、皮ふから血がにじみ脳内出血の危険性が高まります。

単純に、ケガをしたときに血が止まりにくくなるという
だけではありません。

血小板が少ないとき症状が起きる代表的な疾患は以下の通りです。

血小板減少症

検査値が8~10万個ほどになると血小板減少症と診断されます。
原因は、血小板をつくる能力の低下や血小板自体が弱ってしまうこと

そして、一定の臓器(脾臓)で溜め込んでしまうことや体内での破壊、
利用の増加や薄まってしまうことが考えられています。

再生不良性貧血

とてもまれな病気ではありますが、老若男女を問わずに発症します。
血液を作る造血幹細胞自体が減る病気です。

原因は不明ですが、初期症状として血小板の減少が見られます。

特発性血小板減少性紫斑病

血小板の数値が10万個以下になった場合この病気が疑われます。

血小板が減り、アザや皮下出血ができやすくなります。
発症から半年ほどで回復する急性型と半年以上も症状が続く
慢性型に分類されます。

慢性骨髄性白血病

造血幹細胞が腫瘍になり、白血球が異常に増えてしまう病気です。

発病の原因は、くわしいことは解明されていませんが遺伝子に原因が
あるのではないかといわれています。

病気の進行度で慢性期、急性期、移行期に分けられます。

慢性期には血小板の数は正常範囲ですが
移行期や急性期には、血小板の減少が見られます。

血小板を正常に保つにはバランスのとれた生活を

血小板の機能や、多い場合・少ない場合の
病気の一例をご紹介してきました。

血小板は人体にとってとても
大切なもののひとつであることが
おわかりいただけたと思います。

では血小板を正常に保つにはどうしたら良いでしょう?

まずは、検査結果が要診断レベルであれば速やかに医師の
診察を受けましょう。要経過観察や、基準値内であっても
多め・少なめである場合は生活習慣の見直しをしましょう。

バランスの良い食事を摂り、睡眠不足や
運動不足、ストレス過多にならないようにしましょう。

すべての健康はここからです。

ただし、血小板数が5万個以下のときは、運動はしないほうが良いです。
なぜなら、汗をかいて体内の水分が奪われると血液が濃くなり、血小板の
濃度が濃くなってドロドロ担ってしまうからです。

タマネギやトマトに含まれる「ケルセチン」
という成分には、血小板のはたらきを
整える性質があります。

積極的に摂りましょう。血小板は、あまり知名度が高くありません。
ですが、大切なはたらきをするので気にかけるようにしてください。