健康診断の結果にはいろいろな項目の数値が載っています。

その中でも、総コレステロール、HDL(善玉)コレステロール
LDL(悪玉)コレステロールという項目があります。

コレステロールとは、体内にある脂質(あぶら)の一種です。
その役割は3つあります。どれも、とても重要なものです。

1、細胞膜をつくる

人間の体は、およそ60兆個もの細胞からなります。
コレステロールは、その細胞の膜をつくる成分になります。

2、ホルモンの材料になる

コレステロールは、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料
になります。

副腎皮質ホルモンは、タンパク質や糖の代謝、炎症の抑制
性ホルモンは、生殖機能に関わります。

3、胆汁酸の材料になる

胆汁酸は、ビリルビンという壊れてしまった赤血球から
得られる物質と、コレステロールからつくられます。

食べ物に含まれる脂肪分を体内で分解する役割を果たします。

このように、人間が生きる上では大切なはたらきをしますが
LDLコレステロールが高い状態を放っておくと
とても危険です。命に関わる事態になるかもしれません。

LDLコレステロールを下げる方法を知っていきましょう!

LDLコレステロールが高くなってしまう原因は遺伝と食事!?

LDLコレステロールが高くなってしまう原因は
いろいろあります。さまざまな要因が重なって
高くなる場合もあります。

具体的にはどんな原因があるのでしょう?

遺伝

「家族性高コレステロール血症」といって、
LDLコレステロールが高くなってしまう体質は、親から
の遺伝によって受け継いでしまうことがあります。

遺伝性の病気というと、とても珍しいように聞こえますが
意外とそうでもないのです。

日本では、家族性高コレステロール血症は30万人以上
いると言われています。

実に200人~500人に1人ほどの割合です。

生活習慣

過度のアルコール摂取、タバコ、ストレス過多、運動不足
これらは悪玉コレステロールを増やしたり、善玉コレステロールを
減らす要因になります。

これらは、すべて努力や意識することで改善が可能です。

食生活

コレステロールは食べ物から摂取します。

摂取する量が多すぎると、体内で生成されるコレステロールの
量を調整し、増えすぎないように調節するはたらきをします。

しかし、食べ過ぎは体内に余分なコレステロールを蓄積させます。

それと、肉類や魚卵、たまごやその加工品
スナック菓子やスイーツの摂りすぎ、脂っこいものの多い
食事によって悪玉コレステロールは増えやすくなります。

LDLコレステロールが高いまま放っておくと、命を落とすことも!

健康診断や血液検査で、コレステロールの数値が高いと
脂質異常症(高脂血症)と診断されます。

脂質異常症には、自覚症状がありません。

ですが、自覚症状やツラい症状が無いからといって
放っておくのはとても危険なことです。

動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、脳梗塞、糖尿病、腎臓疾患

といった、命にも関わる危険な病気の引き金になってしまいます。
これらの病気で突然死してしまう人も少なくありません。

厚生労働省によれば、突然死の約6割ほどが心筋梗塞などの
心疾患、脳卒中などの脳血管系の病気である、という
統計が出ています。

高LDLコレステロールは、少しでも早い対策が必要です。

LDLコレステロールを下げるための運動!それは有酸素運動!

悪玉コレステロールの数値が高い人は、運動不足である
人がとても多いです。

LDLコレステロールを下げるには、有酸素運動が効果的です。

有酸素運動とは、酸素を使ったエネルギー代謝をする運動のことで
心拍数や酸素の摂取量は軽めの状態を保ったまま
一定の時間動き続ける運動法です。

有酸素運動をしているときは、脂肪をエネルギーとして消費します。

体内の酸素を入れ替えるときに、循環機能が促進されて
効率よく脂肪や糖分が消費されるので、ダイエットに最適です。

ウォーキングや水泳、サイクリング、ヨガやダンスなどが
有酸素運動です。

ダンスは、簡単なステップで長時間踊るもののみが有酸素運動です。

運動することによって、リポタンパクリパーゼという血中の
中性脂肪を分解する酵素が活発になります。

運動を続けていくうちに、HDLコレステロールが減少して
いき、しだいにLDLコレステロールが減っていきます。
中性脂肪も下げることができます。

コツは、負荷の小さい運動を30分~1時間、毎日実行することです。

おススメは、ウォーキングです。設備や道具などを揃える
必要はなく、毎日の生活の中で取り入れることが可能だからです。

通勤や近所への買い物は歩いていったり、エレベーターや
エスカレーターを使わずにできるだけ歩きましょう。
体がほてり、うっすら汗ばむくらいのレベルが効果的です。

日課にすることが、重要です。

毎日続けるのが難しいようであれば、週2~3日から始めて
徐々に増やしていきましょう。

無理なく、楽しみながら続けられるような運動法を見つけてください。

まとめ

LDLコレステロールが高いということは、脂質異常症で
さらに、脂質異常症は自覚症状が無く、ある日突然心疾患や
脳血管系疾患を起こし、急死してしまう可能性を持っている・・・

という、恐ろしい事実を知っていただけたと思います。

とくに近年、30~40代の働き盛りの男性の間で
徐々に増加しています。

肥満傾向の方は、体重を5%減らすことで数値はかなり改善します。

体に負担のかかる投薬治療になってしまう前に、そしてキケンな
病気を発症してしまう前に、生活習慣を改善して仕事もプライベートも
元気にイキイキと過ごせるよう、努力していきましょう!