血栓(けっせん)とは血管内で固まった血液のことで
血栓症とは、血管の中に血のかたまりができて血管を
詰まらせてしまう病気です。

この血栓が心臓の動脈でできて詰まらせると心筋梗塞(こうそく)
脳の動脈だと脳こうそく

さらに、下肢の静脈にできた血栓が血管内を移動して、肺の
動脈を塞いでしまうエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)も
この血栓および、血栓症が原因です。

血栓症の段階ではほとんど自覚症状はありません。

こういった病気の治療には、血液をサラサラにする効果のある
抗凝固薬(こうぎょうこやく)を処方されることがあります。

抗凝固薬のひとつにリクシアナというお薬があります。

今回は、リクシアナについて効果や副作用など詳しく勉強
していきましょう!

リクシアナは、心房細動による脳卒中・静脈血栓塞栓症に効果的

 
リクシアナは、おもに2つの疾患に対して処方されます。

心房細動による脳卒中

健康な人であれば、心臓は1分間に60回~100回ほど規則正しく
拍動します。

心房細動になってしまうと、不規則に1分間300回以上も動きます。

心房細動自体は疾患とは言いにくい部分があります。加齢などでも
起きやすくなるためです。

ですが、心房細動が起きると心臓内の血液がよどんでしまい、心臓内で
血栓ができやすくなります。この血栓がはがれて脳の動脈に流れて
しまうと、脳卒中を起こしてしまいます。

このようにして起きる脳卒中を「心原性脳塞栓症」といいます。

これは重症化するケースが非常に多く、まれですが全身塞栓症
(腸、腎臓、心筋梗塞)を起こす場合もあります。

こういった心原性脳塞栓症の際に、リクシアナは心臓内で血液が
固まるのを抑える効果を発揮します。

古くからこのようなケースを含めて血栓症全般にはワーファリン
という抗凝固薬が使われてきましたが、リクシアナの方が効果が出る
スピードが早く、また効きすぎた場合の出血のリスクも低いです。

静脈血栓塞栓症

ふくらはぎや太もも、骨盤などの深部静脈に血栓ができると
その血栓が肺に流れて、肺の動脈を塞いでしまう疾患が
肺血栓塞栓症、いわゆる「エコノミークラス症候群」です。

リクシアナは、このような静脈血栓塞栓症に有効な抗凝固薬です。

血液をサラサラにして血栓ができるのを防ぎます。

静脈塞栓症においても、ワーファリンと同等もしくはそれ以上の
効果が期待でき、出血リスクも低いです。

その他、下肢の整形外科手術を受けた患者に静脈血栓が起きない
ように、処方されることがあります。

リクシアナの副作用

歯ぐきや鼻からの出血、皮下出血(あざ)血尿や血便などが起きる
場合があります。
出血があったら、医師の診察を受けてください。

女性の場合、月経時の出血が多くなることがあります。

その他、重い副作用は吐き気や頭痛、めまいや倦怠感、肝機能障害
発熱や発疹、かゆみなどのアレルギー症状、しびれや息苦しさ
ろれつが回らなくなる、黄だんなどです。

軽いもので、鼻血や皮下出血、血尿や傷からの出血などです。

抜歯を行う場合は、リクシアナの服用を必ず医師に伝えるように
してください。

気をつけたい食べ合わせ・飲み合わせ

リクシアナは、食べ合わせの悪い食品はとくにありません。

相互作用(同時または併用することによって、互いに影響を及ぼし
合うこと)のあるお薬はたくさんあります。

抗血小板薬や抗血小板作用のあるもの、血栓溶解剤、P糖たん白
阻害作用のある薬、抗凝固剤、血小板凝集抑制作用のある薬
などです。

普段飲んでいる薬があれば、処方を受ける前に必ず申し出てください。

価格

リクシアナは30mgが約748円、60mgが約758円です。

医療費が3割負担の方の場合、30mgが1ヶ月分約6700円で
60mgが1ヶ月分約6800円です。

少々高価ではありますが、従来のワーファリンと比べると効果の
発現がスピーディーで、安定した効果を得ることができます。
食品との相互作用もありません。

こまめな血液検査も必要ないので、患者さんの負担も少ないです。

今後は、血液サラサラ治療の主役になるかもしれません!?